クルーグマンのブログ「再びラッファー再考」NYT

More Laffering – NYTimes.com.

2012年5月25日

今夜、ビル・マハーの番組でとりあげる話題の一つに、州税の税率を低くすることが経済成長の鍵になるというアート・ラッファーの主張がある。ラッファーの説について、どう考えればいいのか。簡単なことさ。そんな考えは、ジャンク・エコノミックス(訳注・・・英文記事のリンク参照)ってものだ。リンク先のデータを見てみるといい。

本当はITEPを信用するべきなんだけど、だって注意深く、良い仕事をしているから。けれど、もしITEPを自由主義の情報源として信用しないなら、エド・グレーサーを読んでみてごらん。まあ、たまたま共和党員だけれど、穏やかな気候と規制の緩やかな土地活用政策によってどこかの州は急激に成長すると言っている。そう、税金によってじゃない。それともジム・アルムの包括的研究を読んでごらん。かなり保守的だと思うけど、こんな一節があるんだ。

「結果から示されているのだが、政府と州、あるいは州と地域間の課税政策の相関関係は、統計学的には十分ありうるものだ。しかし、集合体の規模や課税期間など具体的な後退策から影響を受けやすい。それとは対照的に拡大政策の効果は、もっと安定したものがある。重要なことだが、州の政治的な情勢判断は、最初から経済成長に影響を与えているという強い証拠がある。驚くべき事だが、おそらく政策が保守的になるほど経済成長率が低くなるのである。」

そう、ラッファーのジャンク・リサーチに、右翼シンクタンクの、ウォール・ストリート・ジャーナルとかが注目するのはなぜだろう。わからないなあ。まったく不思議だよ。こうした右翼連中はいつも富裕層の税削減の口実を探しているということだろうか。冗談じゃないなあ。(Lady DADA翻訳・B.Riverチェック)

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