アルフレッド・マーシャル 経済学原理 1.Ⅳ.11~12

§4こうした疑問は、経済学者が直接取り扱わなくてはいけないものである。そして事実を集めたり、分析したり、推論したりということに関連して取り扱わなくてはいけないものである。現実的な問題の大半は経済学の枠外にありながら、経済学者の仕事にせまる主な動機となるものである。現実的な問題は、時代によっても、場所によっても異なるものであり、経済学者の研究のもととなる経済的な事実や状況よりも影響が大きい。次にあげる問題は、この国においては、今とりわけ急がれるもののように思える。(1.Ⅳ.11)

 

経済の自由からの良い影響をふやし、悪い影響を減らしていくためには、どう行動すればいいのだろうか。良い影響も、悪い影響も、最終的な結果に影響するものであり、途中の経過にも影響していくものであるが、影響を増やしたり、減らしたりするために、どう行動すればよいのだろうか。もし、ある影響が良くて、ある影響が悪いとしよう。悪い影響に苦しむ者は良い影響を受けないものだろうか。他の人の利益のせいで、悪い影響をこうむる人が苦しむというのは、どのくらい正しいものだろうか。(1.Ⅳ.12)

 

さりはま の紹介

更新情報はツィッター sarihama_xx で。
カテゴリー: マーシャル経済学原理4章 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Time limit is exhausted. Please reload the CAPTCHA.