夕暮れがたちこめて、周囲は暗くなっていた。だが少年は道を知っていたので、勇敢に歩いた。最後のウタツグミは、その日に捧げる最後の祈りを歌ってから、身じろぎせずにじっとしていた。木々が影をおとし、彼の周囲で躍動していたが、それでいて音をたてることはなかった。ブナの木々の幹はからみ合い、樫とシダは大きな枝を遠くまで伸ばしていた。すべての木々が凝視する様子は、永遠につづく闘いのさなかに休み、見つめ、ささやいてくるかのようで、そうしたなかを少年は通りすぎていった。木々のあいだには、黒々とした闇が広がっていた。余所から来た少年なら、想像力をかきたてられて苦しんだかもしれなかった。だがジョニーは、少しばかり気をつけながら木々のあいだを歩いていき、巨大な船がたくさん係留されているロンドンのことを考えては焦がれるのであった。これから降りかかるかもしれない災難を考えるのではなく、今このときを考えながら、物悲しい道をいくのであった。
ほどなくして彼は前方の明かりに気がついた。その光は、地上から一、二フィート上のところを動いていた。その光が揺れているのに、ジョニーは気がついた。そのとき明かりの揺れはとまり、木の根元で停止した。「おじいちゃんなの?」ジョニーは声をかけた。すると「そうだよ」老人の声が答えた。
Dusk was growing to dark, but the boy stepped fearlessly, well knowing his path. The last throstle sang his last evensong for the year, and was still. The shadowy trees, so living and so silent about him: the wrestling trunks of beeches, the reaching arms of oak and hornbeam, all struck at gaze as though pausing in their everlasting struggle to watch and whisper as he passed: and the black depths between them: might well have oppressed the imagination of such a boy from other parts; but Johnny tramped along among them little heeding, thinking of the great ship-haunted London he longed for, and forecasting nothing of the blow that should fall but in that hour and send him the journey sorrowing.
Presently he was aware of a light ahead. It moved a foot or two from the ground, and Johnny knew its swing. Then it stopped, resting by a tree root. “You, gran’dad?” called Johnny, and “Hullo!” came the old man’s voice in answer.