製本基礎講座へ
ーくるみ綴じ 四つ目綴じにトライー
製本講座も落ちこぼれつつも、まるみず先生のご指導のおかげで何とか6回目を迎えた。しばらく和綴じの講座が続く。
今回は「くるみ綴じ 四つ目綴じ」である。たしか、この製本方法は体験レッスンでやったのに、綺麗さっぱり忘れている。だから何度やっても新鮮……なのは喜ぶべきか、悲しむべきか。
色々失敗したのだけど、その一つは端まで糸を通すところを手前でリターン(プリントには丁寧な図解があるのだけど、だんだん作業していると頭がぼーっとしてきて見えなくなる)。途中で気がついて糸をほどこうとしたら、ほどけない。和綴って丈夫なんだと思いつつ、最初からやり直す。
隣席の方はイタリアから来た方らしく、高度な製本をされていた。
私がようやく出来上がると、”Do you finish?”と声をかけてくださる。私がもたもた作った和綴本を手にのせて表紙の和紙や本文の半紙の感触を楽しむ表情に、和紙ってこんなに外国の方の心にアピールする魅力があるんだ……と知る。
そして、まるみず組の手製本の技術にも、はるばる異国から何度も学びに訪れたくなる魅力があるんだ……と知る。
でも小説を書いたり、短歌を詠んだりする界隈にいる者は(私も含めて)、こうして外国の方の心を強烈に惹きつける日本ならではの本づくりをほとんど意識していないのでは……と反省。少し反映できるようになるといいな。