折丁の多いノートを入れる夫婦箱完成!
ー手製本工房まるみず組での製本基礎コースー

白い海のような大きな紙に緊張しながら、ペーパーナイフでざっくり切り出す。
こうして始まった三回のレッスンは、どれも初めてのことばかり。
先生のおかげでなんとか折丁の多いノートが出来上がる。

今度は、そのノートをしまう夫婦箱作り。こちらも二回ほどかかる。
夫婦箱は上の箱と下の箱がかぶさって、中の本が移動しないように保護するもの。
だからミリ単位での作業がとても大事……と知る。(夫婦箱だけではなく、製本はどれもそうだろうけど)
先生のおかげで計測ミスの失敗を回避すること二回くらいだったろうか。
おかげで時間はずいぶんかかったけど無事に完成。
白い大きな紙が、布が、自分の手でノートになるなんて!
ボール紙が、布が、夫婦箱になるなんて!
自分の手で作る……ということが稀になりつつある現代、手製本工房でのつくる体験はとても貴重だ。
それにスマホやパソコンが壊れても生きていけそうな自信が湧いてくる。

夫婦箱をつくるのはとても大変。
でも自分でせっせと書いたり、翻訳したりした文。あるいは短歌。
そうしたものをしまっておきたくなる魅力が夫婦箱にはある。
夫婦箱が作れるようになるように頑張ろう。