初めての豆本制作
西荻窪のアトリエ・ハコで古本と手製本のヨンネ先生が開講された単発の豆本制作ワークショップに参加してきた。
左右25ミリ 天地30ミリの小さな豆本。
でも折丁を糸でかがり、革装で仕上げた豆本には、何とも言えない温もりがある。
ただ小さいだけに、ちょっとしたズレで本文がガタガタデコボコになってしまった。でも取りあえず何とか本に見えるものになった。

今回、初めて皮を扱ってメスで削ぎながら製本をした。
ヨンネ先生の「皮によって切れやすさが違う。その個体の健康状態とかが反映されているんだと思う」というお話に、あらためて皮という素材のデリケートさを思う。
金色の文字らしきものは、手製本工房のまるみず組がコテの会社に頼んで製本用に作ってもらったマルミズペンで書く。初めてなので加減が分からずヨレっとしてしまったが。
マルミズペンで箔をなぞって文字や絵を書けば、熱で溶けた箔が下の皮に形となって残る。皮だけでなく紙や布にも使えるらしい。これは便利。
この小さな豆本に好きな短歌をプリントして、いつでも持ち歩けたら素敵だなあと思う。これからも豆本制作にトライしてみよう。
ただ豆本におさまる本文づくりはどうしたものやら……考えてしまうが。
