手製本基礎講座 ー箱秩 ふでばこをつくる 1 / 2回
中板橋の手製本工房まるみず組での手製本基礎講座。
以前作った秩の作り方の応用である。立体的な秩を作って筆箱にする……という全二回の一回目。
2ミリのボール紙からカッターで黙々と8ピース切り出す。結構時間のかかる作業である。
ノリボンドを塗って製本クロスにくるみ、箱につける紐をこしらえて今回はおしまい。
それでも15ミリのくるみ部分をとったつもりで、一箇所10ミリしかとっていなかった……というミスをする。先生は慌てるこことなく、優しく「大丈夫」。ああ、よかった。
(↓このクロスの下には、ボール紙が8ピース隠れている。)

(↓工房にあった見本。上のクロスとボール紙を組み立てると、こうなる筈だが)

それにしても材料はボール紙と製本クロスなのに、箱にするととなんとも優しい存在になるのが不思議である。
なぜなのだろうか?
作るのにかかる時間、込められた思いが、箱以上の何かに変えてくれる気がしてならない。