製本基礎講座31回「改装本 布装・角背4 かがり、背中処理」
今回はかがり台を使って、それぞれの折丁を糸でかがっていく。これは七回前にもやっているのだが、すっかり忘れていて、かがり台の輪のセッティングからモタモタ。
先生は何度も説明、実演してくださるが、この輪っかが結べない。
でも隣のフランスの方は「ムズカシイネ」と言いつつ、あっという間にセッティングしてしまう。
私は国際基準に照らしても不器用かつ呑み込みが悪いのだろう。
今回、折丁に和紙の足がついているので盛り上がらないように、一つ折丁をかがり終えたところでトンカチでトントン叩いて平らにする。叩くと本当に平になる。

ようやく最後の穴まできた!と嬉しくなって、糸のたるみを取ろうと引っ張ったら、最後の折丁がビリっと少し破けてしまう。どうしようと先生を見つめると、すぐ来てくださって対応してくださった。有難い。
最後の最後まで油断してはいけないと反省した次第である。