手製本講座37回「改装本 丸背・革装 2/12回 組み立て」
本の表紙には直線が潜んでいる!
角背の改装本のときにやった作業をもう一度反復して復讐。
全ての折丁、表紙、帯の大きさを揃え、背に和紙を貼っていく。後日、この和紙部分を糸でかがっていく。
一度やったことなのだが、早くも忘れている。帯の部分への和紙は付けては先生に間違いを優しく指摘され、もう一度やり直してはまた間違え……情けない限りである。
でもなんとか今日の作業は完成。(極薄の和紙をカッターで切るという作業もうまく出来なくて、和紙がビリビリになってしまい、上から重ね貼りした)

表紙の大きさを揃えてカットしていくとき、先生が「表紙に潜んでいる直線を探して、切った時に直角が生まれるように」と教えてくれた。
言われてみれば、表紙のタイトルも、背のタイトルにも、裏表紙の出版社名も、すべてきちんと直線上にある。
装丁をされている方々は、直線になるように心を配りながら作業されているに違いない。そんな見えない配慮が本をつくっている……と思った。
↓表紙のタイトルも直線上にある

↓背のタイトルも直線上
