さりはま書房徒然日誌2025年7月10日(木)

製本講座38回「丸背改装本 3/12回 目引き、見返し仕立て」

製本講座基礎コースも38回。残すところあと10回となった。
不器用で呑み込みの悪い私がよく続いたもの。
これも丁寧に指導してくれる先生のおかげであり、製本という非日常的な動作が定着するようによく考えられたカリキュラムのおかげと感謝する。
あと自分で書いた言葉に本という紙の住まいを与たい……という気持ちもあるのだろう。

今日は以前やった作業を繰り返す。復習になって良い。
まずは本文をガードするギャルドブランシュつくり。本文の大きさに切る。↓


ボール紙も本文の大きさくらいに切る。

手締めプレスに本を挟んでから、かがる位置を測って計算して印つけ。
二種類のノコギリでキコキコ、かがる位置に目引きする


見返しの紙を切り出して貼って終了。

表紙は先日作ったマーブリングペーパーと革を組み合わせるそう。
どの色にしようか迷ったけれど、下の右から二番目の緑に色々混ざった紙にしたくなった。

そこで見返しも緑系の色に。

今、緑っぽい気分なのかなあ。
手製本はその時々の気分で少しずつ変える楽しさがある。


グーテンベルクの時代の本は、本ごとに少しずつ違いがある、どうやら印刷するたびに少しずつ訂正していったようだ……そんな話を見かけた記憶がある。
少しずつ変化のある本が生まれる……のは、手製本ならではの楽しさなのかもしれない。

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