手製本基礎講座39回「改装本 丸背4/12回 かがり、背中処理」
中板橋の手製本工房まるみず組の手製本基礎講座第39回へ。
引き続き「星の王子さま」の改装本、丸背4/12回である。
今回はかがり、背中処理をやった。
手製本をやるまで裁縫、糸、針には無縁というか避けてきた不器用な私には、かがりの作業はハードルが高い。
でも先日、かがり台と一生付き合おうと決心。
まるみず組でかがり台の購入申し込みをしたから、使えるようにならなくては……。
ちなみに他のところで制作しているかがり台も比べてみたが、使いやすさ、重量では、まるみず組特注のかがり台の方が使いやすそうに思えた。
他のところで扱っているかがり台は私には重く、持ち上げたらギックリ腰になりそう。
かがり台を使っての作業はこれで三回目。
反復して学習できるのがまるみず組の良いところ。
それにしてもいい加減マスターしてもよさそうだが、それでもモタモタする。
まずセッティングからモタモタ。
かがり台の麻紐の輪っかに麻糸を結んでいく。それだけなのにモタモタ。
先生のようにやったつもりだったが……
今日のかがりの作業を終えて、縦糸を輪っかから外す時のこと。
先生がデモでやってくださった糸は、引っ張るとスルリと外れる。
でも私が結んだ糸はガチガチにくっついて離れない。
必死に針でほぐしてはずしたが相当時間がかかった。
結び方、大事と身をもって学んだ次第。

本は直角大事!

折丁の順番を間違えないように、
各折丁の真ん中に糸を通すように……
ここを間違えてしまうと全てやり直しになってしまう。
間違えていないといいのだが。
折丁の真ん中を確実に開いて針を動かすのは意外と間違いやすい。
先生は真ん中にハサミとか道具を置いてデモ。
これなら間違えないで確実に真ん中に針を通せる。
ちょっとした一工夫でミスが防げるもの……と知る。このさりげない一工夫が学べるのも有難い。
