さりはま書房徒然日誌2025年8月28日(木)

製本基礎講座45回 改装本丸背10/12回 丸背スリップケース1/3回

中板橋の手製本工房まるみず組の製本基礎講座へ。
今日から丸背の本のスリップケース作り。
下の見本の本をもとに色々説明して頂く。
すごく綺麗な曲線!
函の入り口は本と同じ革!
丸背用のスリップケースなんて見たことがないかも!
私に作れるのだろうか……と思いつつ、見本の本を見つめる。

ボール紙を切り出して……

まずは反り防止に紙を貼る。

その上にスウェードクロスを貼ると雰囲気が変わってくる。
ちなみにこれは函の内側部分である。
見えない内側にこれだけ手間暇かける手製本の世界、素敵だなあと思う。
スウェードクロスを貼るのは、本に使われている革を傷めないように配慮してとのこと。
手製本は気配りにみちた世界なのだと思う。

小口部分にやすりをかけて丸みを出していく。
こうした細かい作業が見本の本の優美な曲線を作っていくのだろう。

でも今日も失敗が。
ボール紙にスウェードを貼ってから本を差し込んでみたところ変!
明らかに縦が足りない。
先生に確かめてもらったら2ミリ足りない。

呆然とする私……。
先生は最初からやり直すと大変だからと、足りない二ミリ分のボール紙を切り出してボンドでつける案を示してくださる。


二ミリ足してボンドを塗れば無事にくっついた。
この部分、本に合わせてカットするので二ミリのうち1.3ミリ分くらいはカットしてしまう。でも、やはり足りないと困ってしまう。


粗忽者の私は失敗して困るたびに、先生から切り抜ける方法を教えてもらったように思う。
失敗したとき、柔軟に対応する術を色々教わったのは、まるみずに通っているからだなあと感謝する次第である。

製本基礎講座もあと三回、頑張ろう!

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