手製本講座のテクニカルレッスン「コーナーウッドノート」作り
百均のノートがお洒落に変身!
今日、中板橋の手製本工房まるみず組でコーナーウッドノート作りのテクニカル・レッスンを受けてきた。
コーナーに木片を埋め込む製本方法は、まるみずの先生が考えたものらしい。
先生もこのノートをずっと使っているそうだが、木片は取れたりしないとのこと。見返しの引っ張る力も働いているらしい。
今回、本体は機械かがりの(でも糸かがり)市販ノートを使用。
百均で売っているノートだそうだ。

何でも百均の商品を多く生産している中国は、まだ無線綴じの製本機械が少ないらしく、糸かがりのノートがよく販売されているそうだ。
糸かがりノートが百円だなんて、なんて素敵な贅沢!
使う革、見返し、コーナーウッド、花布を選ぶ。
私はオフホワイトの革。
花布は訊かなかったが、先生がご自身で糸で編まれたものでは……なんて贅沢!

コーナーウッドは宮古島のテリハボクという木から作られている。
何でも防風林に植えられる丈夫な、硬い木だそうだ。
切り出した後、表面に丸いカーブをつけ、リンシードオイルに10日ほど浸すことで艶をだすと同時に、密度を高め丈夫にするそうだ。

今回、背を柔らかく仕上げるためにクータや芯材は入れないで寒冷紗のみ。
花布も貼り付ける。

革のもっこりしそうなところをメスで薄く削ぐ。

革でボール紙をくるんで貼る。
意外と革が抵抗してすぐ元に戻ってしまう。でも何とか折り曲げて貼る。

コーナーウッドの形に合わせて四隅をカット。
でも微妙に大きさがずれていて、コーナーウッドが飛び出してしまう。
また少し再度カットする。

コーナーウッドを強力ボンドでボール紙に貼る。
ボール紙の上に補強のカード紙を貼る。

背中を包んで見返しを貼る。

百均のノートも、アイディアでこんなにお洒落な雰囲気に変身する!
工夫してモノを作る心が大事と知る。
それに紙と革と木と本の相性の良さも知る。
来年も失敗してもまた色々作ってみたいもの……と思う。
コーナーウッドのノート作りにトライしたい方は、まだいくつかまるみずのショップで販売しているとのことだ。(年末年始のお休みに注意)

ミゾはわざとつけていない。ふんわりした感じを出している。
