そのため、科学の目的にすれば最上の分類の仕方とは、こうして互いに似ている事実やら推論やらをあつめることである。そうすれば、それぞれの研究が隣接する分野に光をあてることになる。このようにして一連の思考の過程を研究することで、自然の法とよばれる基本的な単位に近づくことになる。最初は単独で、そして次に相互に結びつけた形で、法の活動の跡を追いかける。このようにして、ゆっくりと、でも確実に進歩していく。経済学者が忘れてはいけないこととは、経済学の研究を実用的に用いるべきだということである。だが経済学者の特別な任務とは、事実を研究して解釈することであり、単独で働いたり、結びついて働いたりするそれぞれの原因の結果が何であるか見つけることである。(1.Ⅳ.6)