Japan as “Role Model” – NYTimes.com.
2012/05/30 NYT
マーチンウルフとのインタビューで、日本の政策について天皇へ謝罪すると冗談を言ったけれど、状況がよいと考えたからではなく、流動性のわなにはまったアメリカの政策がさらに悪化してきているからだ。これから話そうとする内容について、指し示してくれる表があるほうが役に立つだろう。
下にある表は、1991年以降の、日米における15歳から64歳の男性の労働人口表である。日本はその年あたりから凋落しはじめたと考えられている。なぜ女性ではなく男性なのか、なぜ年齢を区切るのか。基本的に、社会的な変化と結婚などのライフスタイルの影響から離れるためである。賃金労働に従事する女性という観点から見れば、日本はアメリカよりも遅れているうえに、当然のことながら急速な高齢化がすすんでいる。これが壮年期の男性の問題だというつもりではない。これは比較的はっきりとした表である。その表はここにあるとおりである。
(英文記事の表をご覧ください・・・訳者より)
日本は凋落しているにもかかわらず、アメリカが苦しんでいるような雇用崩壊をまだ経験していない。こうしたことから、私たちは日本よりも更に悪化傾向にあるといえるだろう。
私が言ってきたことだけれど、ある意味、日本はもう警告をあたえるような存在ではなく、まだ悲惨な存在から抜け出ていない。しかしアメリカと比べると、お手本のように見えてしまうのである。(Lady DADA訳・BlackRiverチェック)
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