チェスタトン「マンアライヴ」二部二章第235回

二章

二人の副牧師たち、あるいは侵入盗犯

 

アーサー・イングルウッドは、読んだばかりの文書を起訴側の主任弁護人たちに渡した。渡された起訴側の弁護人たちは頭をつき合わせるようにして文書を調べた。ユダヤ人も、アメリカ人も感じやすく、激高しやすい血筋なので、跳びはねたり、黒髪の頭や黄色の頭をぶつけるうちに、その文書を否定しているようでは何も生まれないということを露呈した。学長からの手紙は、副学長からの手紙と同様に正式なものであったが、残念なことに威厳においても、上流の人物らしさにおいても異なっていた。

 

Chapter II

The Two Curates; or, the Burglary Charge

Arthur Inglewood handed the document he had just read to the leaders of the prosecution, who examined it with their heads together. Both the Jew and the American were of sensitive and excitable stocks, and they revealed by the jumpings and bumpings of the black head and the yellow that nothing could be done in the way of denial of the document. The letter from the Warden was as authentic as the letter from the Sub-Warden, however regrettably different in dignity and social tone.

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