チェスタトン「マンアライヴ」二部二章第244回

「そんなふうに持ち直している」サイラス・ピムは続けた。「そんなふうに、未来への高らかな希望でいっぱいだ。つまり科学的に考えればということだが。泥棒とは、理論的にいえば、殺人と同じようなものだ。科学が考える泥棒とは、期間も思いのままに、罰する罪人ではないんだ。そのかわり監禁して療養させないといけない患者だと考えているんだ。(先ほどかかげた二本の指をつけてから、彼はためらった)。すなわち必要な期間だけ面倒をみればいいと。だが、ここで調べている事件には何か特別な事情がある。窃盗脅迫症がふつう結びつくものはー。

“So stock-improving,” continued Dr. Cyrus Pym, “so fraught with real high hopes of the future. Science therefore regards thieves, in the abstract, just as it regards murderers. It regards them not as sinners to be punished for an arbitrary period, but as patients to be detained and cared for,” (his first two digits closed again as he hesitated)—”in short, for the required period. But there is something special in the case we investigate here. Kleptomania commonly con-joins itself—”

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