ジャパンナレッジの日葡辞書の例文に暑さを忘れて
暑さや諸々の憂いを忘れるには……?
私の場合、異なる言葉に身をゆだね、その向こうの世界に想いをめぐらすことだろうか……?
異なる言葉が英語の場合もあるが、あまりにも違いがありすぎて、かえってストレスが高くなることもある。
その点、昔の日本語に身をゆだねると、今と繋がりがあるようでいて、どこか違う差異が驚きでもあり、楽しさでもある。
昔の日本語との出会い方は色々あるだろうが、ジャパンナレッジで日葡辞書の例文をボケッと眺めるのも楽しい。
ジャパンナレッジのサイトにある日葡辞書についての今野真二氏の説明は、以下のとおり。
イエズス会の宣教師たちと日本人信者とが協力して編んだと考えられている『日葡辞書(にっぽじしょ)』という辞書がある。慶長8(1603)年に本編が、翌9(1604)年に補編が出版されている。日本語を見出しとして、それにポルトガル語で語釈を配した、「日本語ポルトガル語対訳辞書」である。
見出しはアルファベットによっていわゆるローマ字表記されている。例えば「松茸」は「Matçudaqe」というかたちで見出しになっている。イエズス会の宣教師たちはポルトガル語を母語としているので、このローマ字のつづり方はいわば「ポルトガル式」ということになる。
日葡辞書とは、1600年頃の日本語の発音、アクセント、意味がわかる言葉のタイムマシンなのだ。
ジャパンナレッジのサイトで、日本国語大辞典、日葡辞書と入力、さらに細かい言葉を入力する。
例えば「夏」と入力すると、日葡辞書にある「夏」関係の言葉が13件ヒットする。
その中の「夏熱」の項目は以下のとおり。
日葡辞書には「暑さ」「暑い」「寒さ」「寒い」という言葉はないようだ。昔が暑くなかった筈がない。そういう簡易な語彙は外したのだろうか……?
ジャパンナレッジは有料サイトだが、言葉のタイムトラベルを楽しむことができるのでオススメ。