さりはま書房徒然日誌2025年6月12日

製本基礎講座34回「マーブリング」

中板橋の手製本工房まるみず組の製本基礎講座34回。今日はマーブリングをする。
次々回から「星の王子様」の丸背改装本を作っていく。そのとき表紙にはマーブリングの紙と皮を使うそうだ。そのためのマーブリング作業である。

周囲には他の作業をされている方がいるから絵の具が飛ばないようにしっかりガード。上とサイドをシートで貼った段ボールを設置。

私も割烹着を着て袖口までしっかりガードする。

絵の具六色、糊二袋、下地定着剤一袋が入ったマドレーの黒箱1500円が良いとのこと。
もうすでに先生が下地定着剤を塗って用意してくださった紙八枚の裏側に名前を書く。
それから糊を少しずつ溶かす。(一気に溶かすとダマが出来るそう)
先生が絵の具ごとの特性を説明してくださる。広がりやすい色とか沈みやすい色とかあるそうだ。

どんな色になるか想像も出来ないながら、ブラシを弾いたり、筆を叩いたりして絵の具を飛ばす。手に絵の具がびっしりつく(後でアルコールで拭いたら綺麗に落ちた)
先のとがった棒で表面を掻き回してゆく。

紙をおいて少ししてから引き上げ、糊を水洗いしてから置く。
こんな思いがけもしない模様の紙に変身していた。

無心に絵の具をたらして紙を広げ……を繰り返すこと八回。
まったく違う紙が八枚誕生した!

この中から一枚を選んで「星の王子様」の表紙にする。どれにしようか迷うところである。

私のように絵心のない不器用でも、なんとか装飾用の紙がつくれるなんて!マーブリングは楽しい。

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