手製本応用講座とパッセカルトン講座
中板橋の手製本工房まるみず組へ。
今日は無謀にも応用講座とパッセカルトン講座のダブル受講。
無謀だけど人生は短い、やれるうちに学びたいことは学ぼう。
席には製本計算ドリルが二回分置かれていた。1日だから一枚……ではなく、ちゃんと二枚やるのである。
大変だけど、今日のドリルはこれから作るものに直結していて、とても為になった。

応用講座 並装を上製本へ ビリッと悪戦苦闘
並装の歌集をバラして革装上製本にするプランを続行。
久しぶりの糸かがり台だ。セッティング方法をすっかり忘れていた。
テキストを見つつやる。さすがに記憶が蘇ってくる。でも遅い。

極薄和紙、スパイダーでつなげたページを縫って折丁をつなげる……筈だったのだ。
でも、これがすごくハードルが高いことにトライして気がつく。
和紙に針を通して糸がたるまないようにピンと張る……
するとビリッとスパイダー和紙が破れる。
先生が破らない工夫を教えてくださるも、私がやるとしょっちゅうビリっとなる。
破らないようにすれば糸が弛む、糸を引き締めればビリッ。難しい。

ようやく終わって確認。
糸がページの端にひっかかって、ユワーンユヨーンの状態になっているページを発見。
でも先生は優しく笑って直してくださる。背は隠れてしまうからと、背の方に糸を引っ張って、切って玉結びをして弛みを解決して下さった。有難い。
それにしても並装を上製本に直すのが、こんなに難しいとは!
まるみずの製本コンクールに文庫本を上製本に直して出される方が何人かいらっしゃる。
皆さん、スパイダー和紙を縫って上製本にされているんだ。しかも文庫本はページが多いからものすごく大変。
まるみずの場合、手間がかかってもきちんと糸かがりをして改装本にするので、こんな苦労をされていたんだ……と知った。
パッセカルトン 第1回
パッセカルトンは糸かがりの本を三冊選んで仕立ててゆく。
最近の本で糸かがりの本は少ない。古典文学全集とかは糸かがりだと思うが。
私は丸山健二全集九巻「月に泣く」をパッセカルトンの本に選んだ。
ちなみにこの全集も1巻が糸かがり、そのあとはアジロ綴じが続いて9巻が糸かがり。
今はもうない版元の思い入れのある本だったのかもしれない。

本を解体する前に、先生から応用講座の時に本の情報メモが分かりにくかったから、きちんとメモをとるように助言を受ける。
パパッ、ごちゃごちゃ書いてしまっているので反省。
タイトル、著者、刊行年、ページ数、折丁ごとのページ数、別丁とびらやカバーの有無、天地サイズ、左右サイズ……色々メモ。
表紙を外して、糸を切って折丁ごとに解体。
うっかり紙にダメージを与えてしまったりトラブルはあったけど、一冊だけ解体終了。

作業の合間、先生が特色印刷や孔版印刷について、実際の印刷物を見せながら説明してくださる。
すごく綺麗、お洒落。
さらにタラブックスの現地版の、シルクスクリーンで印刷した本を見せて下さる。眼福。
まるみず福袋↓も手に入れ、先生が描いたマルミズちゃんのイラストがかわいいカレンダーでほのぼのと家路に。
