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チェスタトン「マンアライヴ」二部三章第328回
その男は無言で、その方向を熊手で指し示しました。彼が話すよりもまえに、言いいたおことはわかりました。緑色の、巨大な岩のむこうには紫色の空がひろがり、星がひとつ出ていました。
「星がひとつ、東の空に」彼は奇妙な、しゃがれた声で言いましたが、その声は古の鷲のようでした。「賢者たちはあの星にしたがって進み、家を見つけました。けれども私が星にしたがったところで、家を見つけることができるだろうか?」
「おそらく、それは」私は微笑みながら言いました。「あなたが賢い人かどうかによるでしょう」
賢くは見えないと言いたいところでしたが、それはこらえました。
「君のひとり合点なのかもしれないよ」彼は答えました。「僕が自分の家を離れたのは、そこを留守にしていることに耐えられなくなったからだなんて」
「矛盾しているように聞こえる言葉ですが」私は言いました。
“The man silently stretched out his rake in that direction, and before he spoke I knew what he meant. Beyond the great green rock in the purple sky hung a single star.
“`A star in the east,’ he said in a strange hoarse voice like one of our ancient eagles’. `The wise men followed the star and found the house. But if I followed the star, should I find the house?’
“`It depends perhaps,’ I said, smiling, `on whether you are a wise man.’
I refrained from adding that he certainly didn’t look it.
“`You may judge for yourself,’ he answered. `I am a man who left his own house because he could no longer bear to be away from it.’
“`It certainly sounds paradoxical,’ I said.
2018.06 隙間読書 野尻抱影「三つ星の頃」
北宋社刊行
野尻抱影は、早大英文科時代に小泉八雲から指導をうけ、英国の怪談や幽霊、心霊現象に関する本の翻訳をした。
水野葉舟と共に「日本心霊現象研究会」を創設。お化け道を歩むかと思えば、40歳を過ぎた頃から星の和名収集をはじめ、最後は五島プラネタリウムの理事をつとめ、星に関する本もたくさん書いた。
「三つ星の頃」の初版は大正15年11月25日。本作品以外に十篇が収録されている。野尻自身が、お気に入りの作品を選んだとのこと。
「三つ星の頃」は、野尻自身の病床体験と肉親を失った思い出をからませて、第三者の視点で書いた短編。自身の体験からだろう、病気が回復してくる様子や星の描写が克明に記されている。
十四歳の少年、俊輔が病から奇跡的に回復していくときの感覚の移り変わりも、体験した者ならの説得力である。
しかし、その俊輔にも、あの日から以来、身体に力の復(もど)って来るのが、まざまざと意識されて来た。重湯と牛乳が咽喉を通り始めると、五燭の電球の線がありあり見え出した。昼と夜の区別がはっきり分かって来た。夜が長く、朝の来るのが待遠(まちどお)で堪らなくなった。これまでは目も呉れなかった見舞の黄菊の鉢植や、西洋種の切花が、美しく眺められるようになった。時々交代する看護婦の顔が、珍しく見比べられるようになった。こういう意識は、俊輔にも、さすがに嬉しくてならなかった。
星への俊輔の思いは、野尻自身の思いだろう。
(今年もオリオンが来た、矢張り同じ形で)俊輔はもう一度胸の中に繰返して、その一糸乱れぬ美しい星座を眺めた。
(矢張り同じ形だ。いつでも同じ形だあの三つの星の間隔はいつだって変ったことはない。「何千年経っても人間の眼には変って見えないのだ」と、兄さんは仰有った、人間の世の中は間断(しっきり)無しにかわるのに。僕だって春の時の僕と今の僕とは違う。こうやってひとりぼっちで病院に入って、痩せっこけて、白い寝台に寝ているんだ」
幽霊から星へと興味を転じた野尻抱影、他の十篇も読んでみたいと思いつつ頁をとじる。
2018年6月23日読
2018.06 隙間読書 ジャン.・パウル「天堂より神の不在を告げる死せるキリストの言葉」
池田信雄訳
世界幻想文学大全 幻想小説神髄収録
長編「ジーペンケース」(1796年)の中の一挿話。
本挿話は、神不在の夢をみた「わたし」の悪夢、その夢から目覚めた喜びを描いている。
悪夢で死者がさすらう教会の様子、死者の様子が何とも怖く、不気味である。仔細な描写に読んでいる方も悪夢にうなされてしまいそうである。
だが、生きた人間が入ってきたために、死者は目を覚まし、もう微笑みもしなかった。彼はつらそうに重たい両の瞼を引っぱり開けたが、しかしその中には眼がなかった。そしてこの死者の鼓動する胸には心臓のあるべきところにひとつの傷があった。彼は両手を持ちあげて、祈りの形に組み合わせた。しかし、両腕がつと伸びて身体を離れたかと思うと、その両手は組み合わされたままずい分遠くの方に落ちた。教会の丸天井の天辺には「永遠」の時計の文字盤が取りつけられていたが、そこには数字は記されておらず、その文字盤自体がその時計の指針になっていた。ただ一本の黒い指がその文字盤を指し示しており、死者たちはその盤面から「時間」を読みとろうとするのだった。
と、その時、過ぎ去ることのない苦痛を湛えた、すらりとした気高い姿の人がこの祭壇に天降った。すると死者たちはいっせいに声を張り上げて言った。『キリストよ!神はいまさぬのでしょうか?」
その人は答えた。「神はいない」
ジョン・パウルは当時、女性に感情移入した作品を書いたということで女性から人気を博し、フランスのロマン主義に影響を及ぼしていったらしい。だが今日では、どちらかと言えば忘れられた作家である。そうした作品を巻頭にのせ、読者に「読んでみたい」と思わせる…それもアンソロジーの醍醐味なのかもしれない。
読了日:2018年6月22日
チェスタトン「マンアライヴ」二部三章第327回
それから彼はランタンからゆっくりと目を離すと、眼下の道が見えなくなる東の方を眺めました。日没の空は、豪華なベルベットでできたアーチ形天井のようで、その空は藤色となり、銀色となって黒々とした山の際に吸いこまれていき、山々が古の円形劇場のように取り囲んでいました。足下には峡谷が深く入りこみ、「緑の指」と呼ばれている寂しい絶壁が高くそびえていました。それは奇妙な、火山のような色をしていて、判読できない文字のように見えるものが至る処に亀裂をつくっていました。そんなふうにそびえている様子は、あたかも古都バビロンの柱か天秤梁のようでした。
“Then he slowly withdrew his eyes from this and looked out eastward where the road fell away below us. The sunset sky was a vault of rich velvet, fading away into mauve and silver round the edges of the dark mountain amphitheatre; and between us and the ravine below rose up out of the deeps and went up into the heights the straight solitary rock we call Green Finger. Of a queer volcanic colour, and wrinkled all over with what looks undecipherable writing, it hung there like a Babylonian pillar or needle.
チェスタトン「マンアライヴ」二部三章第326回
私の酒場の外にある粗末なベンチに腰をおろすと、彼は眼下のぶどう園のぶどうでつくられたワインをのみながら、杯のうえに感嘆の吐息をもらしました。その有様は異国のひとをかき分け、残酷な獣たちをやり過ごしながら、長いあいだ旅をしてきた人々が、ついに懐かしい風景を見つけたときのようでありました。それから腰かけたまま、惚けた様子で見つめたのは粗末なつくりのランタンで、鉛と色硝子でできたそのランタンは酒場の扉にかかっていました。古いものでしたが、何の値打ちもないものです。それははるか昔、祖母がくれたものでした。その硝子に描かれているのは、稚拙なものながらベツレヘムと賢者と星の絵でした。彼は恍惚としながら、聖母マリアの青い聖衣の透きとおる輝きと、その背後にある大きな、金色の星をながめました。そして私を連れていって、そのランタンを見せました。十四年のあいだ、私はランタンをよく見たことはありませんでした。
“He sat down on the rough bench outside my inn and drank some wine from the vineyards below, sighing with ecstasy over it like one who had travelled long among alien, cruel things and found at last something that he knew. Then he sat staring rather foolishly at the rude lantern of lead and coloured glass that hangs over my door. It is old, but of no value; my grandmother gave it to me long ago: she was devout, and it happens that the glass is painted with a crude picture of Bethlehem and the Wise Men and the Star. He seemed so mesmerized with the transparent glow of Our Lady’s blue gown and the big gold star behind, that he led me also to look at the thing, which I had not done for fourteen years.
2018.06 隙間読書 高木彬光「人形はなぜ殺される」
作品のなかで繰り返される「照る照る坊主の歌」は無邪気なようでありながら、ギロチンという類まれな凶器の残酷さと重なって、なんとも気味の悪い雰囲気をかもしだしている。「照る照る坊主の歌」をもじった替え歌も、さらに気味の悪い歌である。でも、この気味の悪さも、その雰囲気をもりあげていく書き方も、「人形はなぜ殺される」の魅力である。
「照る照る坊主 照る坊主
明日天気にしておくれ
それでも曇って泣いていたらそなたの首をちょいと切るぞ」
次は精神病院に収容された綾小路子爵の娘が歌う替え歌。
「照る照る坊主 照る坊主
早くお嫁にやっとくれ
それでもふられて泣いてたら
そなたの首をちょいと切るぞ」
高木彬光の言葉のセンスは、小男の詩人「杉浦」が残した事件について仄めかす詩編らしきものによくあらわれている。照る照る坊主の歌、詩人のメモ…を読むだけで高木彬光の言葉へのセンスを堪能、満足してしまう。
「首盗み―表が裏で、裏が表か?
似すぎた。あまりに。
入らなければ出られない。
彼女は実に利口者。
命の金髪」
「日焼けどめクリーム?
顔に化粧ができぬなら、せめて着物でうさはらし…といって、囚人にはそれもかなわぬ。
首をどこかに飾ったら?かくすよりそっちが安全さ。
フェルゼン? ハザマ?
金色夜叉ー犯人か?
似ないなら似せてみようほととぎす」
「人形かついでえっさっさ
人を呪わば穴二つ
はかるつもりではかられる
人形はなぜ殺される?
月光ー銀河=?
トイレの前に立っている。
人形二人、こいつが死んでしまったら、秘密はどこからも、洩れっこないさ。」
でも杉浦は沢村博士の病院も、研究室も、興津の犯行現場もすべて見ていた…ということになるのだろうか?はたして、そのようなことが可能なのだろうか?
事件の舞台になった止水荘は、興津のどのあたりにあるのだろうか? 興津は東海道線にそうように国道が走り、国道と海岸のあいだには西園寺別荘の座漁荘がある。
以下は、止水荘の最上階四方が窓ガラス張りの展望室からの眺めである。
海岸からは、ほとんどニ三軒の深さしかない街の列、そして旧東海道の国道、そして一軒の深さしかない街の列、そして暗渠のようなところを走る東海道本線、そして断崖のようにに切りたった山手にそびえる清見寺、そして裏手の山と、まるで断層のようなこのあたりの地形が、一望の間に見わたせるのだった。
これだけでは止水荘がどこにあるのかわからない。
以下の文を読むと、海方向の窓から東海道線も見えるから山側に止水荘があるのだろうか…とも思う。ただ今でも山側はほとんど開発されず、墓地がひろがっている。
桑田珠江は、研三の腕をひきずるようにして、海手の窓へつれていった。
「ほら、あそこの掘割のようなところが、東海道線の線路ですわね」
ただ山側に止水荘があるとするなら、斜面になっている筈。重いと思われる蝋人形を若い娘一人の力で線路まで運ぶのも、転がしていけばなんとかなるのだろう。これが座漁荘のある国道と海のあいだにあると考えると、少し線路まで距離がありすぎるのではないだろうか?線路に登ってあがらないといけないだろうから、人形をかかえて若い娘の力で登るのは厳しい。
興津の地形について、あまり把握しないまま作品を書いたのかもしれない。
犯人の人格の異常さ、動機も少し弱いような気がした。でも気味の悪い雰囲気を楽しめる作品だと思いつつ頁をとじる。
読了日:2018年6月20日
チェスタトン「マンアライヴ」二部三章第325回
私には何故なのか見当はつきませんが、彼が手にしていたのは草かきで、それはずいぶん長いものでしたが、壊れていました。麦の穂がからみ、草のせいで泥まみれになっているものですから、古代の野蛮な種族の旗のように見えました。彼の髪は牧草のように長く、伸び放題で、がっしりとした肩の下あたりまで垂れさがり、ぴたりと身に貼りついたその服はぼろきれ同然、赤と黄色の炎といった有様でしたから、羽毛飾りか秋の葉で飾り立てたインディアンのような出で立ちという風がありました。草かきとでもいいましょうか、それとも干し草用フォークなのでしょうか? それが何だとしても、時々、彼はそれをアルペンストックのように用い、時には、武器として用いた…と聞きました。なぜ武器として使ったのか理由はわかりません。そのときには、もう武器を持っていたのですから。あとから見せてくれました、ポケットにある六連発の銃を。「だが、これは使うのは」彼は言いました。「平和な目的のためだけだ」でも、彼が何をしようとしているのか、私の理解をこえていました。
“He carried (I cannot conceive why) a long, dilapidated garden rake, all bearded and bedraggled with grasses, so that it looked like the ensign of some old barbarian tribe. His hair, which was as long and rank as the grass, hung down below his huge shoulders; and such clothes as clung about him were rags and tongues of red and yellow, so that he had the air of being dressed like an Indian in feathers or autumn leaves. The rake or pitchfork, or whatever it was, he used sometimes as an alpenstock, sometimes (I was told) as a weapon. I do not know why he should have used it as a weapon, for he had, and afterwards showed me, an excellent six-shooter in his pocket. `But THAT,’ he said, `I use only for peaceful purposes.’ I have no notion what he meant.